師匠の原稿⑥
師匠の原稿⑥
幸福論 脱俗不惑
『幸 福とは』
吉凶あれども大禍なく禍福に心乱れず与えられた一日一刻を押し頂いて目前の状況に自己のエネルギーを燃焼して余す事なし。
安心立命と言い平凡にして究極なり。目前の悲喜成敗を追うは必滅の虚像を求める不毛の旅で徒労の人生である。
『成敗不問』
一事一象の吉凶や世俗の成敗は幸不幸ではなく局部、過程の喜憂である。
出生の本分を果し心の満足を得るのが幸福であり「悔いなき人生を完うする」が条件である。
『完全燃焼』
未来は今の重積によつてのみ構築されるのは萬人共通、普遍の真理である。
故に今吾が命が燃えて輝き歓喜を得ているのが絶対条件であり例外はない。
『使命専心』
出生の意義、本来の面目(使命)に見参(見性)した者が役目を目指してひたむきに(懸命)に生きる時は幸不幸(陰陽)超脱の真人となり悉くに自然通達を得る。
『帰玄天恵』
自分の中の無限無窮の宇宙生命『(内玄気)ウチナルカミ』を実感して『(全一繋根)ゼンイチケイコン』永遠の中の今を旅する者は見真実を得(有らゆるもの、真実始終手に取る如し)天与の福寿禄は当然となる。
『隋天受動』
吾に『作用く(ハタラク)』大いなる力を覚り、与えられた日々の命を押し頂き、生かされ切つて生きる者には願はなくとも天祚が顕はれ、努力不要の幸便
多く、永遠の栄えと平安に浴し定命を得る。
『慈愛育創』
吾即自然で神人合ーの小宇宙故その役割りの基本は無から有(子供)を産み出し育成保護薫陶するにあり
行う者は即ち身に『光芒(オーラ)』を発し衆
人を化導し身辺に光の園を築いて共歓する。
『有益用材』
今天が必要とする故にこそ吾在りが当り前の事実である。
即ち何者かに必要とされてこそ人は生きられるのであり (それが役目)
自然や有縁の人々は常に君を求め期待しているのが今の現実である。
『不遇招福』
地上で今生を生きるとは陰陽融合均衡の世界ゆえ
幸不幸もセットで所有し
一方だけでは絶対に生き続ける事は出来ない。
故に不幸は幸せを
生む母であり禍はバランスを保つ天の恵みである。
『当然最良』
宇宙の一部、自然界とは当り前の事が在りのままに現はれた所で異状により正常が保たれている。
自然の一片たる吾が身においても、 当り前の平穏無事こそが最高の完全で歓びなのである。
『総合帰趨』
幸不幸とは外界の條件で決るものではなく主観的な自己評価で判定の
基準も『万人異態(ヒトソレゾレ)』である。
人生の幸不幸の答は無数の悲喜のトータルを論ず可きで結論は自ら下し、人生の最後に帰結する。
✨有形の福禄寿は追はずとも本来身に備はつて居り
天道の下、 米の飯はついて回る、は当然の道理である✨